杖の力
- AICF Japan
- 2024年4月1日
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Nさんは病気の影響により、全盲になったわけではないけれど、物がよく見えない状態となりました。そんなNさんに杖を持つことを勧めましたが、最初は、「杖を持つとどこかに置き忘れるかもしれないし、片手がふさがって、歩きにくくなったり危なくなったりするかもしれません。それなりに見えているので大丈夫です。」と、杖を持つことを拒んでいました。しかし実際は、よく目が見えないために歩くのは恐る恐るでゆっくりなため、人にぶつかられたり、スーパーでレジに並ぼうとしても、すぐに誰かが先に並んだりといったことがしばしばでした。
そういうわけで、今のままでは危険でもあり、人から変な人と勘違いされたりするので、周囲に自分が目の不自由な者であることを知ってもらうようにするためにも、白い杖を持つことを強く勧め、Nさんも遂に了解して、使ってもらうことになりました。
白い杖の効果は、本人が思った以上のものでした。混雑した場所でも、人にぶつかることがなくなりました。周りの人々が杖を見て、よけてくれるのです。買い物でレジに並ぶ時も、人が譲ってくれるようになりました。階段の手前で立ち止まったりしているなら、親切な人が声をかけてくれるようにもなりました。この杖の力はすごい!それは、皆が白い杖の意味を知っているからです。
私たちも、霊的には自分も盲目な罪人だと認め、霊的杖を持ちましょう。「いいえ、私はそれなりに自分の目で見えています。杖なんて持つと逆に自由に歩けなくなるし、持ち慣れないとどこかに忘れてしまうでしょう。大丈夫です。杖なしで生きて行けます。」古い罪の性質はこのように言うことでしょう。私たちキリスト者は、神が与えて下さった、十字架の杖をいつも頼りにして歩みましょう。それはやっかいな荷物でなく、むしろ私たちに神の親切を運び、道を開き、危険から守り、自由を保障する確かなものなのですから。
Pastor Takeshi
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