冬と桜
- AICF Japan
- 4月1日
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いよいよ本格的な桜の開花の季節となってきました。やさしく、奥ゆかしく一緒に咲いて、潔く共々に散って行く様が、日本人は大好きです。桜の開花は、冬の終わりのしるしであり、新しい季節の始まりを告げるものです。それゆえ、日本人は桜の花の下に集まり、飲食をしながら、この桜を喜び楽しむのです。
多くの人は春が大好きです。新しい何かが始まる期待に満ちていますから。あるいは秋が大好きという人も多いでしょう。収穫の時であり、実りの季節であり、日本では紅葉といって、木々の葉が紅や黄色に色づいてとても美しい季節ですから。命の活気と躍動に満ちた夏が大好きという人も少なくありません。確かに、植物の成長も、動物の活動も、最も活発で、“生きている”という熱気にあふれていますから。
桜の花は、寒い冬の間につぼみにもならない小さな芽の状態で長らく耐え、そのエネルギーをじっとして温存しているからこそ、春に美しく咲くのだそうです。冬はといえば、まるで悪役のように多くの人に嫌われていて、花を咲かせず実も結ばせない厳しい季節として、寒風によって葉も吹き飛ばし木々を裸のようにしてしまう暗い季節と考えられています。しかし、もしもこの冬がなければ、この厳しい休眠や冬眠の季節がなければ、動植物のほとんどが、今存在しているように生き生き伸び伸びとは生きられないと言われています。桜の花も、この冬がなければ、美しく開花することはないのだそうです。冬が終わったから桜が開花するのではなく、冬をしっかりと過ごし通したからこそ、美しく桜は開花し、そのあとの新緑の葉を拡げ、豊かに成長して行くのです。
キリストの十字架の死の後、復活のいのちが完成しました。苦しみや悲しみを通して、新しい主の栄光は開花します。春夏秋冬、すべての季節を創られた主をほめたたえ、祝福を数えながら、春を喜び楽しみましょう。
Pastor Takeshi
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